2021/03/27 15:35

まえがき 

新霓
日本語読み:しんげい 広東語読み:San-Ngai

「消えゆく香港の看板を記録してミニチュア化する」ことを目的とした同人活動から派生したブランドです。
こちらでは再現への偏重を捨て、アクセサリー制作の位置付けを強める予定です。
現在は同人活動で研究した「ネオンサインの発光原理を極小サイズで再現する」ことをコア・テクノロジーとしています。

香港のネオン・カルチャーを原風景としつつ、対象はアジア各国、とりわけ中国、台湾、香港のネオンサインのエッセンスを盛り込むよう、より広い視野でネオン・ラバーの皆様に満足頂けるプロダクトの開発に努めます。


ブランドの機能

便宜上ブランドと前述していますが、ブランドではありません。正確には、新霓はプラットフォームです。ハンドメイドブランドでも、アクセサリーブランドでもありません。
プラットフォームとはどういうことか。デザイナー、トラベラー、フォトグラファー、ライター、ハンドメイド作家、フォロワー、全てのネオンサインを愛してやまない方々が、活動に参画できる状態を目指しています。活動の種別によりプロジェクトごとでの報酬の支払い、広報活動への協力、制作機会の提供などを還元する仕組みも考えています。

(この段落は概念的なので、読み飛ばしても問題ありません。)
この哲学はVUCA*における人々の精神的な多様化と、生き方の多様化のコンテクストを重視しています。正確には多様化そのものはアート、テクノロジー、文学などの世界において随分前からテーマとして扱われてきた一方で、ようやく実用的なレベルまで大衆化したのは最近である...と筆者が個人的に考えている背景があります。裏を返せば、これまで得られなかった機会を得る柔軟性が飛躍的に増しており、身体(≒物的な世界? 言い過ぎかもしれませんね)に行動や職業が限定されていた状態を脱しつつあり、精神の側面ごとにその人物を発露することができるようになってきた、と考えると、とても楽しい時代になってきていると思います。


活動の収益

主に「香港のネオンを保存する」同人活動への還元、参画デザイナーへの報酬、制作メンバーへの報酬に充てられます。
ここにおける収益・報酬は、プロダクトの売買・受発注等により発生する金銭的な利益はもちろん含みますが、フォロワーネットワーク、活動を通して得られる知見、参画メンバーとのネットワークなど、「各人が活動で必要なキーファクター」も含みます*。この点もプラットフォームならではです。
なお筆者にとっての最大の報酬は「90年代の香港、中国のネオン街の解像度の高い写真が手に入ること」です。

*補足 : 各人が活動で必要な、という要素が重要であり、金銭的報酬を支払わない・キーファクターとすることを押し付けるといった行為を助長する意図ではありません。